丸い坐蒲(曹洞宗)と四角い坐蒲(臨済宗)の違いについて。
最近、四角い坐蒲(ざふ)がじわじわキテます。
これは定番の丸い坐蒲に対しての安直な四角ではなく、臨済宗では概ね、枕のような四角い坐蒲(本来なら敷布団のようなものに、座布団のようなものを重ね、一番上にマチのない枕のような坐蒲を重ねる)を使うことに由来しています。中綿はパンヤに比べ、柔らかい綿が多いと思います。
※このように、臨済宗では、敷布団のようなものと、枕のようなものの間に、座布団のようなもの(坐褥 ざにく)を重ねます。(宗鏡寺 坐禅堂にて)
しかし、元は臨済宗も曹洞宗も丸い、團円(だんえん)型の坐蒲を使用しており、坐蒲ではなく、蒲團(ふとん)と呼ばれていたそうです。(禅林象器箋参照) ※茶釜の蒲団もここから来てる説もあるとか。
では、いつから丸と四角の坐蒲に別れたか。
ここからは持論ですが、ダルマさんの面壁九年から、元々は臨済宗も曹洞宗も坐禅のStyleは面壁だったと考えられます。
臨済宗中興の祖である白隠さんが面壁から対面に変えたと言われていることから、坐禅のStyleが変わり、坐蒲の形も変わったと推測します。
先人へのリスペクトを込めて~昔ながらの坐蒲「Old School 9寸【綿】」~
曹洞宗では現在も面壁Styleを貫く。基本的な黒くて丸い坐蒲には必ず白い帯がついている。あれは持ち手ではなく、名札。
壁に向かってずらっとお坊さんが坐ったとき、誰が誰か分からないので、名前を坐蒲に書いたのではないだろうか。
決して自分のために書いたのではないと思う。
そして臨済宗の敷布団ぽい、座布団ぽい、坐蒲の三段重ね。
こちらは寝具としても機能していたのではないでしょうか。
feel the ZENの四角い枕のような坐蒲。中綿はパンヤですので枕にすると、ちょい固めだと思いますが。。。
全8色の四角い坐蒲の一覧はコチラからご覧ください。
https://feel-the-zen.jp/?cat=60
ご興味をお持ちの方は、お近くの禅宗寺院で開催されている、坐禅イベントや、坐禅会に参加されてみてはいかがでしょうか。
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